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Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2016年06月17日

発音してゐた


山口謡司氏のをかしさをつくづくと思ふ。

今、話題の『日本語を作った男上田万年とその時代』の冒頭にかうある。

「我々が使う現代日本語は、明治時代も後半、およそ一九〇〇年頃に作られた。いわゆる言文一致運動の産物である。自然に変化してこうなったものではなく、『作られた』日本語である。」

この一文だけでもいろいろな問題をはらんでゐる。

まづは、「我々が使う現代日本語」といふこと。私なら、「我々が使ふ現代日本語」と書くし、話すなら「私たちが使っている現代日本語」と言ふ。「我々」と書かない人、言はない人、「私たち」「僕たち」「僕ら」「自分たち」「私ども」「私ら」などなど一人称複数の表現はそれぞれの場面で使ふ。相当な数がある。それらもすべて「現代日本語」である。だから、歴史的仮名遣ひを使つて書いても「現代日本語」である。そのことが山口氏の念頭からは見事に抜け落ちてゐる。言葉を「作る」といふ意識からしてすでに大きな間違ひであり、じつを言ふとそれがこの方のいちばんの問題点なのだが、それは大きな問題すぎてここでは言及できないので、こつそりと記しておくにとどめる。

さて問題は、さうした表記のさまざまが「言文一致運動の産物」であるかといふことである。答へをあつさりと言へば、まつたく関係がない。それはその人がどう書きたいかどう言ひたいかといふ問題である。言ひ方はきついが、山口氏は「言文一致」といふことがお分かりになつてゐないやうである。

近代になつて、二葉亭などが苦心して作り出していつたのは、書き言葉と話し言葉の乖離を埋めるために作り出した書き方である。そしてそれが言文一致体である。山口氏は、どうやら古代の人は、古文のやうに話してゐて、時代が下がるにつれて古文の文章と話し言葉とに乖離が生まれ、どんどんその差が広がつて行つたと考へてゐる。そして、その乖離を埋めるために新しい書き言葉を生み出さうとしたのが「言文一致運動」であると思つてゐるらしい。

以前聞いた講演では、「源氏物語は『物語』ですから、あのやうにしゃべっていたんですよ」と話してゐた。空いた口がふさがらなかつた。それを言ふなら、「読んだ」のであつて「しゃべっていた」のではない。「読む」「話す」「書く」「聞く」は言葉の四技能だが、書いてあるものを声に出すのは「読む」である。当時も書き言葉と話し言葉とは違つてゐたのは当たり前である。

どうやら山口氏は、文字とその発音とが同じだつたといふことを「言文一致」と思つてゐるやうだ。さう思つて、先の引用文を読むと合点がいく。例へば「いわゆる」といふ言葉。「いわゆる」といふ言葉がいつ頃から使はれ出したかは分からないが、たぶん明治時代であらうが、それを「いはゆる」と書くか「いわゆる」と書くかは、「言ふ」との関係で「いはゆる」とするよりも、すでに明治時代には「イワユル」と発音してゐたのだから、それに合はせて「いわゆる」にしようとした、それが言文一致運動であり、「作られた」日本語なのだ、といふことになる。

それは一言で言へば、表音式といふことである。

だから、この本のタイトルは、『日本語を表音式にしたかった男――上田万年とその時代』にすべきである。それなら、内容はともかく主題ははつきりする。

それにしても、かういふ本が各紙誌の書評欄で絶賛される状況が驚きだ。それほどに国語についての理解が浅いといふことなら、「驚きだ」では済まされない。  


Posted by hdfhd at 18:20Comments(0)believe

2015年12月10日

笑顔の裏にある


にこやかな笑顔でポアロのエプロンを着た安室透がサンドウィッチの載った皿を手に立っている。

「今日はどうしたの?」
「毛利先生から頼まれてね。今日はコナン君が一人だから、もし昼間まだ事務所に居たら一緒にご飯食べてくれって」

なんという超珍しく気の利かせた結果なのか。
いや、小さな子供を預かっている大人としては良い気遣いだが、コナンにとってはあまり使ってほしくない気配りだ。
何せ彼は、コナンが最も注視する組織の一つの、一員で。

「あ、サンドウィッチよりパスタが良かったかな? 今ならまだ取り換えるけど」
「…………いや、いいよ、中へどうぞ」
「お邪魔します」

自分も面の皮は相当厚い方だと自覚しているが、目の前の好青年の厚さはかなりのものだ。
実年齢を聞いた時はかなり驚き、そしてその爽やかな笑顔の裏にある幾つもの顔には未だに警戒を持っている。

「学校の宿題かい? よく出来てるねえ」

にこにこと柔らかい笑みを浮かべながら机の上に広がるレモンを褒める。

「あ、ありがとう」

ぎこちなく頷きながら急いでそれらを仕舞っていく。
何も知らない大人から褒められたなら、小学生の顔全開で御礼を言うのだが、訳知った風な大人からの世辞には居たたまれない物がある。
いつの間にか事務所の調度品の位置を全て覚えていた安室は電気ケトルを取り出し湯を沸かし、茶葉をティーポットに入れ始める。

「安室の兄ちゃんはポアロに戻らなくていいの」
「今は休憩時間なんだ。マスターには言ってあるし、そもそもポアロのお店自体は毛利先生から借りてる部屋なんだから、管理人のお願いに融通を利かせるのは自然だよ」
「ふうん」

机の上を片付けたコナンは安室が持ってきたクラブサンドを真ん中に置き、もう一度ソファに座った。
流し台から紅茶の入ったカップを運んできた安室もコナンの向かいに座る。

「どうぞ召し上がれ」

いただきます、と一言置いてからサンドを一つ手に取り思わずじっとそれを見つめてしまう。

「どうしたんだい?」
「あ、いや、これもしかして安室の兄ちゃんが作ったの」
「実はそうなんだ、やっぱりマスターの作るクラブサンドより形が不格好かな?」
「そんなことないよ、すごく綺麗なサンドウィッチだよ」

そんなことは無いだろうけれども、やはり中身は無害かどうか気になったなど面と向かって聞けるわけがない。
安室もそれがわかってていけしゃあしゃあと下手に出るのだから始末に負えない。
半ば自然とジト目になるのを我慢せず、躊躇い続けるのも癪なのでぱくりと大きく口に放り込んだ。
想像通り、店で出されてもおかしくない出来栄えだった。
男らしい食べっぷりだねえと笑いながら安室も同じく食べ始めた。

ああもう気疲れする。  


Posted by hdfhd at 15:25Comments(0)believe

2015年10月23日

私は彼女が羨


鏡に映る私の姿はいつもより血色がよく、頬は薄っすら桃色に蒸気している。

ラステラとセナテラスのコスチュームのアイロン掛け、それが今の私に出来る精一杯の仕事。その仕事で得たお金で、私は安物だけどワンピースを二着非那甾胺、それと艶やかな黒髪のロングウィッグを新調した。

いつも理子の美しい黒髪を目にするたび、憧れに似た思いを抱いていた。今は抗がん剤治療のため髪は抜け落ちてしまったけれど、元々私は色素が薄いのか瞳の色も髪もブラウンがかった色味を帯びている。

陶器を思わせるつるりとした理子の肌、それを引き立たせるような黒髪 HKUE 呃人。いつ見ても、私は彼女が羨ましくなる。なんて綺麗な子なんだろう。美貌に恵まれ、家柄のいいお嬢様の理子。

気が強い性格だけど、実際は凄く繊細で脆いところがあるんだ、と敦が優しい眼差しで言っていた。

今更敦に気持ちがあるわけじゃないけれど、私だって同じだよ東芝 冷氣機、私だってあの頃は……。こんなふうに思ったのはどうしてなんだろう。

神様は不公平ね。人が羨む全てのものを理子に詰め込み、私には苦行ばかりを与え続ける。

最後の最後に病まで。神様は私のことが憎いのかしら。嫌いなのかしら。そんなことを考え出すと、自分がこの世に産まれてきた意味や存在理由がわからなくなる。だから考えないようにしていた。
  


Posted by hdfhd at 18:02Comments(0)nowways

2015年08月28日

念のために体


身も凍る体験をしてしまった私です。夢や錯覚ではありません。

シーズンが終わった九月の海。仲のいい女の子二人と私はクルマでちょっとした旅に出ます。東京からそれほど遠くない海のそばの温泉宿に一泊。クラゲが出て泳ぐことはできませんが、日中はまだギラギラとして、水着になって寝転がるぐらいなら大丈夫康泰。平日だったしビーチにはほとんど人がいませんでした。

潮の干満のせいでしょう。夜中の満潮で波が上がった砂浜が朝になって潮が引き、まるで人の穢れを流したように砂に足跡がないんです。砂は濡れて黒くなり、波打ち際に沿ってまっ平ら。

宿のビーチパラソルを借りて出て、シートを敷いて寝転がる康泰領隊。女の子はよくやりますが水着のくせして日焼け止めを塗り合って。
そのとき私はシートの上にうつ伏せになり、首から上をタオルで隠していたんです。シミになると嫌ですからね。
うつ伏せになっていると波打ち際のまっ平らな砂が処女のようで綺麗です。海もキラキラ輝いて、気持ちが軽くなるみたい。

ところがです、私は信じられないものを見てしまう。楽しかったムードも消し飛んで、昼下がりなのにゾクゾク寒気がしてきます。

足跡の一切ない綺麗な砂に一歩また一歩と足跡ができてくる。
誰も歩いてなんていませんでした。平らな砂に確かに足跡だけが一歩また一歩とえぐらるように記されてくるのです。
足跡は右の方からやってきて、私たちのそばまで迫ってきます康泰旅遊
「うそよ…嫌だ」
思わず言った私の声に友だち二人も顔を上げたわ。
「何よ? どうしたの?」
「足跡が動いてる」

三人とも見えています。怖くて怖くてぴくりとも動けません。
私はタオルを目深にかぶって、通りすぎてくれるのを祈ります。
「ああ、うそよ、向こうからも来る」
波打ち際に沿って左からもやってきて、さらに真正面の海の中からまっすぐこちらに足跡が上がってくる。霊は三人。姿がなくて
男か女かわかりませんが、左から、右から、正面からと足跡が私たちに向かって歩み寄ってくるんです。
真っ昼間なんですよ。
女の子三人が身を寄せ合って震えていました。

足跡は濡れた砂から乾いた砂へと踏み出して、白い砂をへこませ
ながら、それでも私たちに迫って来ます。三方から囲まれた。
輪を絞るように迫って来て、あと一歩というところでぴたりと止まる。
友だち二人は耐え切れず、悲鳴を上げて逃げようとしたのですが、二人とも髪の毛をつかまれたように引き倒されてしまいます。
私は目を閉ざして手を合わせ、懸命に祈るしかありません。

そしてハッと気づいたとき、私一人が病院のベッドで寝かされていた。
気づいてしまえば、病気ではないから普通に起きることはできたのですが、警察官が二人来ていて私を囲んで言うんです。

「くわしくお話を聞かせてください。あなたはお友だち二人とあのビーチにいて何者かに襲われた。そうですね?」

友だち二人が消えてしまった。どこを探してもいないと言う。
私だけが気を失って倒れていて、若者たちに発見されて通報されたということでした。

呆然としてしまう。気を失っている間に、念のために体の中まで調べられたそうなんです。体液検査なのですが、そんなことをしても無駄。相手はお化けなんだから。

結局、病院に一泊して、通報を受けた親が飛んできてくれ、実家に数泊。それから東京に戻っていましたね。
怖くなって御札をもらってお部屋に貼っていたのですが、それきり私に何の異変も起こりません。
あれはいったい何だったのか? 友だち二人はどうしたのか?

そんなことがあってから数ヶ月が流れていきます。
だけど、捜査の甲斐もなく二人は跡形もなく消えたまま。
私たちは何もしていない。ただあのとき海にいたと言うだけで。
強いて言うなら、私だけが逃げようとしなかった。


  


Posted by hdfhd at 11:17Comments(0)nowways

2015年06月25日

雄大な自然に心


海外旅行って、新婚旅行と日食旅行くらいしか行ったことがない。
日本でもLCCが普及して卓悅冒牌貨、国内旅行よりも安いパックがあるらしいが、
やっぱり海外旅行となると敷居が高くなる。
日食旅行については前に書いたから、今度は新婚旅行を思い出してみるか。

行き先は、カナディアンロッキーとバンクーバー。
雄大な自然に心を打たれ更年期、初めての氷河体験に胸踊らせる。
でもホテルの滞在客は、ドイツ人と日本人ばかり。
おもてなし生演奏の「荒城の月」には、なんか違うと苦笑してしまった。

バンクーバーでは、カナディアンフットボールを見に行った。
地元チーム、BCライオンズがタッチダウンを決めると、会場が総立ちになる。
場所はBCプレイス能恩
昨日、なでしこジャパンがオランダを破ったスタジアムだ。

なでしこの次の試合は、バンクーバーではなくエドモントンで行われる。
バンクーバーに戻って来るのは、決勝に進んだ時だけだ。
かつて、愛しい人の手を引いて訪れたスタジアム。
そのBCプレイスで、もう一度輝くなでしこを見てみたい。

ところで皆既日食だが、次に日本で見られるのは二十年後の二〇三五年。
そんなに待てないので、海外に見に行きたいと思っている。
ターゲットは再来年のアメリカ。
その時に備えて今、コツコツとお金を貯めているところだ。
  


Posted by hdfhd at 17:40Comments(0)believe

2015年06月02日

もっと真剣な気持


確実に生き残る道を選ぶなら、奏国を捨て、傭兵になったほうがいいだろう。だが、女性傭兵の需要は極めて少ない。更に自分を士官学校に入れてくれた父母に対して申し訳ないという気持ちもある。そしてそれらを越えて、奏国に残りたい、最大の理由があった雪纖瘦

(せめて陛下の影が拝める場所に・・・・・・)

 一夜を共にしたからというだけではない、もっと真剣な気持ちがルカに芽生えていた。女性として側にいることが許されないなら、せめて兵士として皇帝を守りたい環保袋。その為には白龍に騎乗することだけがルカに残された道なのだ。
 ひくに引けない状況の中、ルカは側近の申し出を受けざるを得なかった。

白龍の呼び出しに最初は難色を示した皇帝だが、ルカがユニコーンに騎乗できなくなった原因が自分であることを指摘されると、渋々ながらそれを了承した牛熊證風險


「別に余の龍でも構わぬのだぞ?」

 不満も露わに言い放った皇帝の一言に、ルカは苦笑いを浮かべる。

「皇帝龍のもう一つの席――――――そこは未来の皇后陛下の場所でございます。というか、その前に皇帝龍の御前に近づいた瞬間、私など爪で喉を掻き斬られるのが関の山でしょう」

 ルカはそう告げたとき、不意に空から大きな翅音が聞こえ、何かが地面に降り立った。

「これが・・・・・・陽炎!」

 ルカの目の前――――――そこには金色のたてがみに真珠色の鱗をした龍がいた。真珠色の龍は、青玉の如き美しい瞳でルカを見つめると、鐘のような美声でルカに問いかけた。

《おまえか?我に乗ろうという向こう見ずは?》

 その声は予想していたものよりかなり穏やかで、ルカは少しだけ安心する。だが、まだ予断は許さない。

  


Posted by hdfhd at 16:06Comments(0)

2015年05月05日

てきて、こち



闇夜をつんざく女性の叫び声が・・・

ぎゃぁああああああ

その声が発せられて、一瞬おいて(きっと寝ていた)、正義の騎士凛太郎は声の主のもとに吠えながら走る

「なんかあった!なんかあった!母ちゃん能量水 詐騙まっとき、すぐ行くしな。ハク起きや!」とこれらのことを言っていたかどうかはさだかではないが、とにかく凛太郎は母ちゃんの元へまっしぐら。

こういう時、母ちゃんは凛太郎をホントに愛おしく思う。それに比べて白賢者クンは、グーンと伸びをしながらハクルームのシングルベッド?からようやっと出てきて、こちらを見ていた。

ハクは駆けつけようにもハクルームから出られないからしょうがないけどね。

さて、叫び声の原因は、寝室の窓の雨戸を締めてい鑽石能量水た時、何やら腕に落ちてきたので、反射的に叫んでしまった。叫んでからまたムカデかと思った。物体はカーテンに止まったようなので、トングを取りに行き(我が家の虫つかみ道具)、そろっとカーテンをめくったら、いた。デカクてキモい。

掴みそこなうと、こういうのが家の中を飛んでいたら落ち着いて寝られない。幸いトング一発。つかんでデッキにポイ。翌朝デッキの隅にいたので、またトングで摘んだら「ギィギィ」という声を出していた。

そこにいたら、いずれハクの遊び相手にされてしまうので、私としては虫を救って、隣地の木々の間に放ってやったつもりなのだが、トングでつかまれたことを怒清邁自由行っていたようだ。

虫はあまり得意ではない。特にデカイのは。

その虫は、先日から庭でも時々見かけ、ハクにいたぶられていたのと同じ形をしてた。その昔映画で見たインディ・ジョーンズ「魔宮の伝説」で、ウィリー(歌姫)が穴に手をのばしてインディの要求に応えて鍵?を開けるシーンに出てきたような見た目がコワイ、キモイ虫に似てる。

(キモイというのはあくまでも私的感覚なので、その虫をカワイイと思われる方にはごめんなさい。)

その虫の名はウスバカミキリ (昆虫がキライな人はクリックしないでください)。

この名前を最初から知っていたのではない。ネットでキーワード「大型昆虫」で検索したら、カミキリムシの類らしいのがわかり、さらに検索をして見つけました。体長6cmくらい。

森の中のような雰囲気のところに住むのが夢で、その夢は今現実のものではあるけど、ほんま虫多い!

フンコロガシは可愛かったけど。

  


Posted by hdfhd at 14:59Comments(0)

2014年12月11日

屋根の上にもい


今日はお休みだったので、しかもくりりんもいないので、7時まで朝寝坊した。途中何度もくろべえの
「起きてよ!」
攻撃があったが何とか7時までは布団に潜り込んだ。寒がりくりりんがいる時は、暖房もタイマーで切って、朝も起きるまでに入れているが、一人の時は入れてないので朝布団から出づらい。
洗濯をしてリュウの散歩をいつもより長めに。その後、キヨちゃんが、
「買い物に行く前に、水元の掃除をしたい。」
と言うので、リュウもつれて裏山へ。タンクの掃除は、またお正月前にくりりんも入れて一緒にするつもりだが、とりあえず第一弾の掃除をすることにした。
行く道は道と言っても険しく、その途中何度もイノシシが掘り返した穴に遭遇する。

この季節仕方は無いが、とにかく落ち葉がすごい。

屋根の上にもいっぱい。

今まではこの屋根の上はキヨちゃんが掃除していた。しかし、もうそんな事はさせられないので、屋根の後ろの山に杉の木を頼りに上って、屋根の上と周辺の落ち葉を下に落とした。
それから、その落ち葉をかき集めて周辺を掃除する。次に小屋の戸を開けて小屋の中のごみも掃除したが、ここまでしたなら本当はタンクの中も掃除すれば良かったね・・・と二人で話した。もっともそのつもりで準備してなかったので、今日はここまで。掃き清めるとすっきりである。

今夜はくりりんが戻ってくる。先ほどヨリちゃん母さんの手術が無事終わったとメールがあった。何よりである。
「今日手術なんやけん、明日までおってあげたら良かったのにな。」
とキヨちゃん。そうなのだが、仕事が休めなかったのだと説明。
「まあ、くりちゃんとこは弟さんらがおるけん、安心やわな。」
そうである。ヨリちゃん母さんもくりりんにいて欲しいだろうし、何よりくりりんがいたいだろうが、ここは我慢してもらうしかない。また、術後の事もあるのだから、これからだって帰れる。
麻酔が取れた時、痛みが無いといいのだけど。とりあえず、終わって良かった。
  


Posted by hdfhd at 17:41Comments(0)believe

2014年09月05日

と帰った後に妻


それからは智也君も何度も家に来て食事をしたりした。私と同じようにアルコールは苦手らしく終わると皆でデザートを食べて時間を過ごしたのだ。以来、少しずつ智也君の事も分かり良い親子になれそうだと思った。それまでは人柄の話でしか知らなかったが、自然と話している内に娘の比呂の目には狂いがなかった、と帰った後に妻の裕子は比呂を誉めていた。

そんな比呂も仕事を終えると送別会が行われた。一次会は入社した頃からずーと見守ってくれた役員や上司も来て下さり、それはそれで楽しかったと歩きながら話してくれた。そんな時に営業部長の営業先での接待でしか見せない腹芸も、この日は初めて皆の前で披露したと言う。これには皆が大笑いをしていっぺんに重かった雰囲気が一気に寛げる場に変身したそうだ。それを境に上司の課長も男性社員や女性社員が日頃の得意芸の者まねや歌などを披露して大変盛り上がったと言う。

その後は役員や部長は明日も早いからと言って帰ると、直属の上司と同僚の男性社員と女子社員で二次会に行き、その後、最後まで残ったのは職場で最も親しくしてくれた亜樹さんと裕美ちゃんと則さん、の四人だった。結婚式には、その三人と上司の課長と部長には来て欲しいと事前に話していたと言う。

その日の帰り道の事だった。
最終電車に滑り込み、午後十一時半過ぎに駅から出て来ると、
「私、四月から高坂比呂になるの。イニシャルはHTよ。今までは矢元比呂から変わるけど何か不思議よね。お母さんは、どんなんだろう。お父さん、聞いた事がある」
と少は酔っていたが何時もの比呂の話だった。
「聞いた事はないけど、きっと比呂と同じだと思うよ」
と言うと、暗い夜道を急いで歩いて灯りの消えていない家に戻った。  


Posted by hdfhd at 11:22Comments(0)xieiriri

2014年09月05日

叙情的な部分


今は「毎日かあさん」ですっかり有名になってしまいましたが、そんなに有名になる前からもう10年以上のサイバラファンです。

この「パーマネント野ばら」は、彼女の叙情的な部分と、悲惨さをユーモアに変える雰囲気がいかんなく発揮された名作だと思いますが、かねてから気になっていた映画版をやっと観ました。

「原作の良さが見事にあらわされている」と、感心しました。

主演の菅野美穂さんをはじめ豪華キャストぞろいですが、個人的には小池栄子さんが素晴らしかったと思います。いまや、グラビア上がりとは思えない
良い女優さんですね。主人公の母親役の夏木マリさんも見事に田舎町のおばはんというかオカンになりきっていて驚きました

内容は、いつも男関係でババを引いてしまう女たちの哀しさをユーモアとしんみりあわせて描いたストーリーなのですが(もちろんそれだけじゃなく田舎の町でただ埋もれるような気持ちの中明日も生きていかないといけないという側面も描かれています)、昨今のような、仲人とお見合いというシステムがほぼ
死滅して、ネットで誰でもが相手を探せるような弱肉強食な「恋愛の資本主義」の世の中になると、男女問わず「異性でババを引いてしまう」という人たちはいやおうなしに増えているのだと思います。

どんな人生から抜け出すにせよ、生き抜くにせよ、まずは現在の自分をせいいっぱい許してあげること、というようなメッセージを勝手に感じ取っていました。  


Posted by hdfhd at 11:08Comments(0)miwria
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